生活をする上でのさまざまな工夫

目が見えない、見えにくくても生活を便利にする工夫は、色々あります。
自分の見えにくさに合った工夫をしてみましょう。

目次

時刻を確認する

音声時計や、蓋を開けて針に触れることで時刻を確認できる腕時計が市販されています。また、振動で時刻を教えてくれる時計もあります。
スマートフォンを持っているのであれば、音声応答機能で、時刻を確認することができます。

音声時計、触針時計、振動時計
音声時計、触針時計、振動時計
振動時計
振動時計
触針時計
触針時計

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料理をする

目が見えない、見えにくくても料理をすることができます。
調味料や、料理道具を置く場所を決めておくことは、料理以外と共通した注意事項です。
また、調味料によって入れ物の形を変えたり、目印となるものを貼り付けておくといった工夫も大切です。調味料が一度に一定の分量だけ出てくるような構造の調味料入れもあるので、こうした道具を使う方法もあります。
ロービジョンであれば、食材が見えやすいように黒い色のまな板や黒い色のしゃもじを使うといった工夫もできます。
最近は、音声ナビのある調理器具も販売されているので、こうしたものを使うのもよいでしょう。ちょっとした工夫と調理器具の選び方で、視覚障害者であっても料理をすることが可能です。

黒いまな板や、一定量出る調味料入れ
黒いまな板や、一定量出る調味料入れ (東京視覚障害者生活支援センターで撮影)

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お金を支払う

目が見えない、見えにくい場合、買い物した時に現金を支払うのはなかなか難しいものです。でも、あらかじめ、お札や硬貨を分類しておくことで、支払いをスムーズにすることができます。お札については、千円札、五千円札、一万円札を、四つ折り、二つ折り、折らない、というように区別して財布に入れておくと迷わず現金を出すことができます。硬貨についても分類しておける財布も販売されているので活用するとよいでしょう。

硬貨が分類できる財布と、お札の分類の例
硬貨が分類できる財布と、お札の分類の例

お金の分類は、自宅にいるときに時間をかけて行うとよいと思います。目が見えなくても、下記の方法で区別できます。
・お札の右下には、触ってわかるマークがついています。
・硬貨については、十円玉と百円玉は、縁がギザギザかどうかで区別できます。五円玉と五十円玉も同様です。

最近は、紙幣を識別するスマートフォンアプリもあるので、これを活用する方法もあります。

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洋服を選ぶ、お化粧をする

洋服の色や柄の識別が困難な場合は、着ていく洋服の色の組み合わせが不自然だったり、不適切な色の服を着て行ってしまうのではないかという不安があったりします。家族がいれば家族に確認してもらうことができますが、一人暮らしの場合は、そうもいきません。
こんな場合は、事前に洋服の色や組み合わせを確認しておいてもらい、タグなどで目印をつけておくなど工夫する方法があります。また、最近は、色を識別できるスマートフォンアプリもあるので、それを活用するのもよいでしょう。
また、目が見えない、見えにくい人が、お化粧をする方法が、Webや書籍で紹介されています。

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