「視覚リハビリテーション研究」について

「視覚リハビリテーション研究」は、視覚障害リハビリテーション協会が会員相互の情報共有のために年2回発行する機関誌であり、学術研究雑誌です。視覚障害のある人たちに対するリハビリや教育、補助具や福祉に関して総合的かつ専門的な情報を掲載しています。

書誌情報 「視覚リハビリテーション研究」
(オンライン版:ISSN 2188-3327 印刷版:ISSN 2188-3319)

本ページでは沿革・編集委員・論文種別などの概要を述べています。雑誌各号の目次や本文については「論文誌」カテゴリーを参照ください。論文投稿される方は募集要綱のページを参照ください。

1 概要

1.1 沿革

視覚障害リハビリテーション協会発足時から、機関誌として研究紀要が年1回発行されてきました。2000年度に発行した6号7号合併号を最後に、2001年からしばらく休刊しており、その間、年次大会である視覚障害リハビリテーション研究発表大会の論文集のみを発行して会員の研究活動を記録・共有してきました。

研究紀要の再刊が望まれていましたが、ようやく「視覚リハビリテーション研究」(英語名称:Japanese Journal of Vision Rehabilitation)という新しい名称で、2011年度から再スタートをすることになりました。この研究誌・機関誌の再刊とともに、大会論文集を廃刊としました。

視覚リハビリテーション研究では、査読付きの「原著論文」と研究発表大会の「発表論文」、研究発表大会では発表されたことのない「報告」、特定のテーマについて現状をまとめた「総説」の4つの種類の論文を掲載し、年に1号、2号、2回発行することで、会員の間の情報交換の質・量・頻度を高める工夫をしています。

2013年度に国会図書館に雑誌登録を行い、ISSN 2188-3319を取得しました。オンライン版はISSN 2188-3327になります。また、医中誌にも登録しました。

1.2 創刊・発行・一般公開

2011年 第1巻創刊、年2回 1号、2号を印刷物と電子版の両方で発行して会員限定で配布(電子版は会員限定ページにて公開)。 発行して1年経過したものについては、ひろく一般に公開

1.3 編集委員会

五十音順
小田 浩一(東京女子大学 *委員長)
川嶋 英嗣(愛知淑徳大学)
高戸 仁朗(岡山県立大学)
田中 恵津子(浜松視覚特別支援学校、愛知淑徳大学)
田中 雅之(名古屋市総合リハビリテーションセンター)
永井 伸幸(宮城教育大学)
御園 政光(千葉県視覚障害者福祉協会)
渡辺 哲也(新潟大学)

2 掲載論文の種別と要綱・手引き

2.1 掲載論文の種別

視覚リハビリテーション研究に掲載する論文には、現在オリジナルな内容を記載した原著論文と研究発表大会での発表について記載した発表論文、研究発表大会では発表していないが発表論文と同様に論文として掲載に値する内容を記載した報告、ある重要なトピックについてまとめた総説の4種類があります。

原著論文とは、英語ではオリジナルペーパーとかオリジナルアーティクルとか呼ばれます。内容は研究について記載した論文ですが、その内容が他のところには出ていないオリジナルなものとして認められるものです。また、通常、仮説に基づいて研究を行い、結果と考察から根拠に基づいて論じている形式であることも求められます。オリジナルペーパーとして掲載するのに妥当かどうかは、通常、専門を同じくする複数の人が匿名で査読(ピアレビュー)ということをして決めます。

査読は掲載の可否を決めるプロセスですが、同時に、投稿されてきた原著論文に注文をつけて、より良い論文として掲載できるよう修正を手伝うという側面を持っています。論文の著者と意見が一致しないとか気に入らないというのは査読者にとっては掲載を拒否する理由になりません。専門を同じくする人が、掲載に値するものかどうか、値するようにするにはどういう修正をすべきか意見を述べることで、交換されようとしている専門知識の内容(原著論文の中身)をより高めていくプロセスが査読です。この専門家の査読のプロセスを経て刊行される原著論文だからこそ、一定の信頼と価値が生まれるとも言えます。

研究発表大会で発表した内容も原著論文として投稿いただくことができます。査読が終わって採択されたものから、もっとも刊行の近い号に順次掲載していきます。(これまでの大会論文集に既に掲載された、 あるいは視覚リハビリテーション研究において発表論文としていったん刊行されたものは、同じ内容の再掲になる ためオリジナルの論文としては採択されません)。

原著論文以外の投稿については、編集委員会で掲載の採否を決定します。掲載に際して原稿改訂のお願いをする場合があります。

投稿時に筆頭著者が視覚障害リハビリテーション協会の会員であり、年度会費を納入済みであること。

2.2 和文論文執筆要綱

2016年3月から、すべての掲載論文の執筆要綱が和文論文執筆要綱に統一されました。レイアウト用のMS-Wordテンプレートも用意しましたので、ご利用ください。