視覚障害者には職業訓練を通じてパソコンなどの操作ができるなど、企業にとって戦力になる方も大勢いらっしゃいます。
ただ、視覚障害者の採用をお考えの企業・団体の皆様にとって、安全に通勤できるか、どんな仕事をしてもらえばいいのか、また、上司や同僚はどのような配慮や対応をしたらいいのかなど、疑問が多くあると思います。
しかし、通勤に関しては、通勤経路が決まった後、歩行訓練士と呼ばれる専門家の訓練を受けることで、バスや電車などの利用を含めて安全に通勤することが可能ですし、パソコンなどの専門の職業訓練を受けることで、事務処理を含むさまざまな仕事をこなすことができます。
また、視覚障害者への対応や支援機器の導入など、職場の環境整備に関しては、職場適応援助者(ジョブコーチ)と呼ばれる専門家の助言を受けることもできます。
ここでは、そうした視覚障害者を採用するにあたっての情報をご提供します。
視覚障害者を雇用する企業の皆様
現在、視覚障害者を雇用している企業・団体の皆様にとって、雇用継続のための職業訓練や、助成制度を含む支援の情報を求めておられるのではないでしょうか。
例えば、新しいパソコンを導入したり、OSやOfficeアプリケーションなどがバージョンアップした場合、勤務している視覚障害者がどのようにそれらに対応していくかが課題になることもあるかもしれませんし、職場の移転や配置転換などで職場の環境が変わった場合、視覚障害社員が通勤を含めてどう適応していくか、周囲の上司・同僚の方が留意すべき点などについての助言や情報を求めることもあるかもしれません。
ここでは、そうした皆様への情報をご提供します。
視覚障害者雇用に関する情報
ハンドブック・マニュアル等|高齢・障害・求職者雇用支援機構
障害者を雇用するためのハンドブックやマニュアル、また事例集などの情報が掲載されています。
タートル職種事例集
視覚障害者の就労を支援する当事者団体である認定NPO法人タートルが提供する視覚障害者の就労事例集です。
啓発ビデオ 視覚障害者パソコンアシストネットワーク SPAN
「ある日、職場の同僚が視覚障害になったら」というタイトルで、特定非営利活動法人 視覚障害者パソコンアシストネットワーク(SPAN)が制作した、社員が視覚障害を負った職場の上司・同僚の皆様を対象にしたビデオです。YouTubeでの公開のほか、DVDの提供もしています。
こちらのSPANのサイトからご覧ください。
企業の皆様へ
職業に関する助成・支援機関一覧
地域障害者職業センター|独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構が全国各地に設置している障害者職業センターのご案内です。ここで、助成制度や職業訓練、また、職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援など、障害者の雇用や就労を支援するためのさまざまな事業を行っています。
障害者雇用の専門家が事業主の方からの相談に応じるほか、支援機器やソフトウェアなどの展示も行っています。
通勤を含む移動支援実施施設一覧
安全に通勤するための白杖(はくじょう)を使用した歩行訓練や盲導犬訓練を行っている施設をご紹介します。施設によっては、日常生活訓練やパソコン操作訓練などを行っているところもありますので、詳細は各施設にお問合せください。これらの施設には、歩行訓練士と呼ばれる専門スタッフがおり、電車やバスなどの交通機関の利用を含めて、安全に通勤するためのスキルを身に着ける訓練が行われています。さらに、施設によっては、職場までの通勤ルートでの訓練を行っているところもあります。
視覚障害の方のための支援サイト 歩行訓練-施設
歩行訓練が受けられる全国の施設一覧です。これらの施設では、歩行訓練のほか、日常生活訓練やPC操作訓練といった、視覚障害者が自立するための各種訓練を行っているところもあります。詳細は各施設にお問合せください。
全国の盲導犬施設 認定NPO法人 全国盲導犬施設連合会
全国の盲導犬訓練施設が加盟する団体です。ここに掲載されている施設で盲導犬ユーザーとなるための訓練を受けることができます。
公益財団法人アイメイト協会
わが国で最初の盲導犬育成事業を行って施設で、ここでも盲導犬ユーザーとなるための訓練を受けることができます。
視覚リハ神戸大会 未来への挑戦Part3 速報!
9月14日、視覚リハ神戸大会1日目に行われた未来への挑戦Part3の様子をお届けします!
当日グループワークで作成したキャッチコピーのスライドショーがご覧いただけます。
第27回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 抄録集
第28回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 開催情報(第1報)
2019年7月に岩手県盛岡市で開催する第28回視覚障害リハビリテーション研究発表大会を次の通り開催いたします。