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ポスター発表
P-R-19
BRVOに対するラニビズマブ硝子体注射治療後のMNREAD-Jによる視機能評価

○山本佐智子、一與清美、田邊裕貴、郷渡有子、瀬戸孝彦、守山貴宣、尾花明
聖隷浜松病院

【目的】
網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)に対するラニビズマブ硝子体注射治療後の視機能評価をMNREAD-Jを用いて行い、日常視(読書)の改善の有無を検討した。

【方法】
2014年4月から2015年12月にラニビズマブ硝子体注射を施行したBRVO患者50名52眼において、注射前後の遠見視力、近見視力、MNREAD-Jのパラメータである最大読書速度(MRS)、臨界文字サイズ(CPS)、読書視力(RA)を測定した。
本研究は倫理委員会の承認下に、文書による同意を得て施行した。

【結果】
ラニビズマブ硝子体注射治療後に遠見視力がlogMAR0.2以上改善した9眼では、MRSは8眼(89%)に、CPSは7眼(78%)に、RAは7眼(78%)に改善がみられた。治療後に遠見視力が不変であった43眼では、MRSは28眼(65%)に、CPSは33眼(77%)に、RAは26眼(60%)に改善がみられた。

【考察】
治療後に遠見視力が不変であっても、MRS、CPS、RAに改善がみられる例がある。

【結論】
MNREAD-Jによって、通常の視力検査では評価できない日常視(読書)の改善の有無を評価出来る。

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