ポスター発表
P-R-14
ブライユ点字の21世紀的展開と、タッチ画面入力、体表点字、3D触知ロボット
○長谷川貞夫(1)、成松一郎(2)
(1)桜雲会ヘレンケラーシステム開発プロジェクト、(2)読書工房
【目的】
コンピュータ時代において、1825年ルイ・ブライユが発明した点字こそ、音声言語、文字の視覚言語に並ぶ全人類の身体通信言語であることを、コンピュータの入出力機能で証明し、普及させることを目的とする。
また、文字処理を基礎に、視覚障害者にとって、これからは遠隔物体触知技術時代であることを実験を通して証明する。
【方法】
タッチ画面点字式入力と体表点字については、その応用として、このコンピュータ通信時代にもかかわらず、1bitの信号さえ届かない盲ろう者の世界に、実用的電話のヘレンケラースマホを開発し、2013年より試行している。
視覚障害者遠隔物体触知システムは、米国製ファントムシリーズGeomagicTouchを購入して実験を行っている。
http://www.nihonbinary.co.jp/Products/VR/Haptic/Phantom/phantom_omni.html
最初の対象は、国土地理院の3D地理データの富士山部分である。
【結果と考察】
盲ろう者用電話は、実用である。ロボットアームで、富士山の頂上、周囲の斜面を触知した。
点字を上手に読み書きできるのは、視覚、聴覚障害者だからではない。健常者などが通常の文字を、幼児期から10年以上をかけて、日本語、外国語の基礎が読めるようになるのと同じである。だから、人類は、幼児期より体表点字を能率的に学習すれば、視覚から文字情報が入るように、全身からも文字情報が入る。人類の情報環境は一変する。
富士山を触知できたことにより、望遠鏡、顕微鏡など、光の現象をすべて触知する方法を確立する。
以上を実現するには、1973年からの視覚障害者点字式コンピュータ利用と同じ年数の約40年を要するであろう。
これらを実現するために、本「視覚障害リハビリテーション協会」の長年の協力をお願いする。
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