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ポスター活動
P-A-8
羽二重ねっと(福井県視覚障がい者支援ネットワーク)設立と今後の課題

○岡島喜謙(1)、島本史郎(2)、有若由加理(2)、荒木博文(3)、小山尊(4)、村井勝(5)、金牧廣(6)、五十嵐陽子(1)、奥田悟志(1)
(1)福井県立盲学校、(2)島本眼科医院、(3)社会福祉法人光道園、(4)社会福祉法人福井県視覚障害者福祉協会、(5)一般財団法人村井勇松基金、(6)福井県盲教育振興会

福井県内では、従来より複数の団体が視覚障がい者支援の活動を行ってきた。ただ、それらは個々の活動が中心で、それぞれが連携して活動することはほとんどなかった。しかしながら、視覚障がい者は見えない・見えにくいという特性上、自らが求める情報にたどり着くことは容易ではない。また自らに有益なサービスや商品があることすら知らずに生活しているものも多いと考えられる。特に人生の半ばで見え方に困難を負ってしまった場合、今までとは全く異なった人生を歩まざるを得ず、その精神的、経済的な負担は計り知れない。
そこで、福井県内で視覚障がい者に関わる7団体が連携し、ネットワークを構築することとなった。特に見え方で困難を感じる方々がはじめに訪れることの多い眼科医も参加し、眼科医療機関から医療・福祉・教育の各組織が連携する、いわゆる福井版スマートサイトの構築を目指している。
設立総会は2016年1月10日に行われ、第一歩を踏み出した。しかし希望とともに課題も山積している。例えば、現在でもロービジョン外来や歩行訓練などは行われているが、その数は十分とは言えない。就労継続や日常生活訓練などの専門家も現段階では確保されていない。他にもケース会議のあり方や、個人情報の保護など解決しなければならない問題は多々残されている。
今後はこれらの課題を一つずつ解決しながら、見え方に困難を抱える一人でも多くの方々に、迅速かつ適切な情報提供ができる組織作りに努めていきたい。

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