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ポスター発表
P-R-49
視覚障害者用時計、触感時計タック・タッチの既存製品との機能比較

○伊藤一男
アイスマップ有限会社

【目的】
これまで視覚障害者が使用している携帯時計は、音声式、触読式があり、前者は電車、バスなどの車内や仕事の会議中には使用できないなど問題があり、後者は点字同様熟練が必要などの問題がある。本開発では、振動式を採用し振動の数と長さによって時刻が肌に伝わる方式で、視覚障害者が外出時気兼ねなく使用できる携帯時計の開発を目的とする。

【方法】
1.時刻の提示、2.機能、3.電池、4.装着方法、5.外観デザインの検討、検証。

【結果】
1.時刻の提示方法…振動の数と長さで簡単に時刻がわかり、音も出ず外出時気軽に時刻を知ることができた。
2.機能…時刻提示機能に加え、アラーム機能と2種類のタイマー機能を備え、特にタイマー機能は従来品にはない機能となった。
3.電池…従来品は時計店での交換が必要だったが、コンビニ、スーパーで手軽に250円程度で購入できるリチウム型コイン電池とし利便性が向上した。
4.装着方法…強力な磁力を有するネオジム磁石の採用で、視覚障害者でも簡便に腕に装着が可能となった。
5.外観デザイン…本体、ベルト部は一体物とし、肌にやさしいシリコンゴムを採用した。

【考察】
振動式の採用によって、従来の音声式、触読式の使いづらさを解消し、時刻に加え、アラーム、タイマー機能を備えた視覚障害者用時計が開発できた。

【結論】
平成27年6月28日発売以来、多くの視覚障害者が利用しており、視覚障害者の日常生活の利便性向上に貢献している。

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