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ポスター活動
P-A-35
チャレンジド・ヨガ
~視覚障がいの方のヨガクラス~
活動の変化&繋がり

○高平千世(1)、大坂和則(2)、澤崎弘美(3)、加藤亜樹(2)、村上智彦(4)、長岡正芳(4)、高橋芳枝(5)、内田まりこ(6)、安部恵理子(7)
(1)国立障害者リハビリテーションセンター、NPO法人日本カルチャーヨガ協会チャレンジド・ヨガプロジェクト、(2)NPO法人日本カルチャーヨガ協会、(3)いけがみ眼科整形外科、(4)株式会社オッシュマンズ・ジャパン、(5)東京ヘレン・ケラー協会点字図書館、(6)神奈川県ライトセンター、(7)国立障害者リハビリテーションセンター

【目的】
活動の柱は3つ、定期クラスの継続、地域イベント開催、自主的な地域定期クラスの創出である。
2013年8月スタート以来、現在全国4か所で定期クラスが開催されている。
第24回大会報告後の大きな変化は、眼科医が主となり、地域の医療従事者との繋がりから神奈川県横須賀定期クラスが創出された事である。
今回、本大会のテーマ、変化&繋がりに焦点をあて活動を考察する。

【方法】
定期クラスについては、参加状況とクラス内容の変化を調査。
参加者及び関係者へ意識調査を実施。

【結果】
定期クラスでは4クラス共に参加数が増加。晴眼者との混合クラスへと変化。
クラス内容は音による切替え、自己紹介タイムの設置、眼科医、専門家の助言による安全面の工夫と強化等の変化が見られた。
意識調査では、きっかけとしてフェイスブック等SNS、知人からの紹介等。
継続理由は、安心できる環境、とにかく楽しい、定期的な運動の機会、ストレス発散、人との交流等。
実際に感じる変化・効果では身体的以外に日常でも心身・呼吸を意識、多様な人との繋がりから世界が広がった等。
関係者からは、障がい者から学ぶ事・気づきが多い、街で視覚障がい者に声をかけるよう変化した。
地域イベントは1年で10回程実施し、視覚障がい者自身が企画する形が生まれた事は大きな変化である。
きっかけとして運動が嫌い・苦手な方にとってもヨガは入りやすいという意見が多かった。

【考察】
眼科医、医療従事者との繋がりからの安全面の強化は、参加者の安心感にも繋がっていると言える。
またSNSの活用は繋がる速さ、活動の広がりにも効果が見られた。
繋がりの中で、3つの活動の自然な流れが出来ていると言える。
今後の課題は、重複障がい、高齢者の増加に対応し、強みでもある様々な職種、専門家との繋がりを生かした安全面の更なる強化である。
今後も参加者の声に耳を傾け、変化し、ヨガを通して繋がり続けたい。

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