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ポスター活動
P-A-2
鹿児島心の健康講座実践報告Vol.4

○良久万里子(1)、田中桂子(2)
(1)鹿児島県視聴覚障害者情報センター、(2)先端医療センター病院診療部再生治療ユニット眼科・橋村メンタルクリニック

【はじめに】
「鹿児島心の健康講座」は、視覚リハ担当者と心理カウンセラー(研修のため定期的に来鹿)により、平成24年度から実施している。
ここでは平成27年度実施分を報告する。

【内容】
1.個別相談(以下の2名とも、心理カウンセラーが関係する医療機関からの紹介者)
*Xさん:治療ではなくリハビリに方向転換できるように心のケア、情報提供した。
1回目施設へ来館遮光眼鏡について説明し、トライアルレンズの貸出およびロービジョンケアを実施している眼科の紹介
2回目視覚リハ担当者が自宅訪問、情報機器訓練についての相談
*Yさん:手帳交付およびメガネ処方についてのアドバイス
2.盲ろう者通訳介助員養成講習会、同行援護従業者養成研修会合同講座
「視覚障害者の心理」「活動する前に知っておいて欲しいこと」の単元を心理カウンセラーが担当
3.盲ろう者通訳介助員現任研修会(出張講座)
施設での研修会に出席困難な遠方の支援者のために「支援者の心のケア―自分の取説」の講座を実施
4.本人・家族を含む総合的支援
*Zさん
1回目 視覚リハ担当者が訪問歩行訓練実施。心理的サポートの必要を感じ、心理カウンセラーに相談
2回目 訪問歩行訓練に心理カウンセラーが同行し、本人および家族と面談
3回目 本人および家族、来館。今後の方針の作戦会議実施
4回目 診察に同席
5回目 施設のイベントへの参加を支援
6回目 他分野の支援者の協力で訓練を実施

【まとめ】
「鹿児島心の健康講座」は、年を追うごとに支援内容がバリエーション豊かになってきた。それは、演者らが、連携・協働のコツを少しずつ身につけ、それを利用して、相談者や周りの支援者に働きかけることができるようになったことが大きい。
今後も、演者らは、自己研鑽を怠ることなく、この取り組みを継続していきたい。

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