ポスター活動
P-A-12
「子ども向け支援者研修会」報告
~視覚障害者について理解しようプログラム~
○武田貴子、西村亜希子
北九州市立介護実習・普及センター
【目的】
北九州市では「中途視覚障害者緊急生活訓練事業」の中で、平成22年度より夏休みの特別企画として、毎年『子ども支援者研修会』を開催してきた。これまでの5回の研修会を振り返り、その取り組みについて紹介することで、各地の視覚障害者支援者育成の活動に役立てられることを期待する。
【研修内容】
参加者:各回約15名(平均小学4年生)時間:5時間/プログラム(1)自己紹介(2)グループ作り(3)アイマスク体験(4)昼食体験(5)弱視体験(6)まとめ
【大切にした視点】
(1)年齢層を平均化した2グループに編成し、対抗戦ゲームで視覚障害者に対する知識と理解が進むように課題を設定した。
(2)「知識を学ぶ」→「体験する」→「考える」→「まとめる」→「伝える」という流れで各プログラムを提供した。
(3)学んだことや他者の意見を聞くことで理解したことを、その都度感想シートに記入していくことで確認させていった。
(4)各々の感想シートは一冊のファイルにして提供し、夏休みの自由研究として、帰宅後、体験し学んだ内容を家族や学校の友人と共に振り返ることのできる材料とした。
(5)修了証を授与することで子どもに自信を持ってもらい、これからの支援活動の動機づけとした。
(6)子どもが理解しやすいよう、説明はわかりやすい言葉に言い換えて用いるよう配慮した。
(7)どのような発言や気づきに対しても褒めることを重視し、達成感を充たす工夫をした。
【今後の課題】
楽しんで学習できることを基本として進めてきたが、時には課題のゲーム性にのみ着目してしまい、学習の狙いが伝わらなかった場面があった。また、低学年・高学年の年齢差を考慮し、各々にどこを達成目標とするのかを設定しておく必要があった。今後も研修会を継続しさらに深めていきたい。
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