ポスター活動
P-A-6
就労継続支援B型事業所における高齢視覚障害者への支援の可能性
○古橋友則(1)、斯波千秋(2)、高橋静(1)
(1)NPO法人六星ウイズ蜆塚、(2)NPO法人六星ウイズ半田
【はじめに】
視覚障害者に特化した作業所として平成8年にスタートしたウイズは、白杖製作、広報誌の点字印刷、自主製品づくりを通して、県内の就労施設でもトップクラスの工賃を支払うまでに成長した。
しかし一方で中途の視覚障害者、とりわけ高齢の視覚障害の方から、「居場所」としてのウイズを作ってほしいという要望が多く上がり、平成20年にウイズ蜆塚をオープンした。
現在、視覚障害者の3分の2以上が65歳以上という状況の中、高齢視覚障害者の日中支援の場として障害者総合支援法の就労継続支援B型事業をあえて選択した。
【特徴】
1.障害支援区分に関係なく利用が可能である
2.介護保険にないサービスのため、65歳以上であっても利用が可能である
3.利用について期限がなく、継続した利用が可能である
4.工賃を得ることで、できるという「自信」の回復と、社会参加しているという「やりがい」の獲得ができる
5.必要に応じてレクリエーションやイベントを行うことが可能である
6.毎日の利用でなくても、週2、3回の利用が可能である
7.送迎に対しての加算がつくので、対応がしやすい。
【課題】
このような特徴から、高齢視覚障害者の日中支援の提供事業として「就労継続支援B型」は有益であると考えられるが、現在9年目を迎える中で下記の課題も見えてきた。
1.課税状況による利用負担金の差
2.食事、排せつに関する支援の限界
3.重度者に重きが置かれた支援が中心になる
4.介護施設への移行のタイミング
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