ポスター活動
P-A-23
メルマガ色鉛筆 全国の読者と情報共有を!
さらにマイクロ色鉛筆による啓発活動へ!
○石川佳子、小寺洋一
京都府視覚障害者協会
【目的】
京都府視覚障害者協会(以下当協会)では、見えない・見えにくい状況にありながら、人や情報とつながりがない「まだ見ぬ仲間」へ、「あなたは一人ぼっちじゃない」と声をかけるために、メールマガジン色鉛筆を創刊した。七転八倒の今を生きるライターが語るレポートは、見えない・見えにくいならではのリアルな日常であり、当事者の読者へQOL向上のヒントを提供し、地域や立場を越えて視覚障害の理解につながる啓発を担うものである。読者の拡がりと、レポートによる啓発活動について報告する。
【配信による活動】
当協会より無料のメールマガジンを月2回程度発行、幅広い年齢層の36名のライターが多面的なテーマでレポートする。平成27年には、編集チームと読者の双方向で作成したレポート「共有しましょう」を10回シリーズで配信した。
【マイクロ色鉛筆による啓発活動】
当協会主催の第49回白杖安全デーでは、本メルマガより外出時のエピソードを発表した。さらに、レポートをコンパクトにまとめた名刺サイズのマイクロ色鉛筆を作成し、サポートを受けた際のサンクスカードとして活用することで、当事者自身による視覚障害理解への啓発につなげていく。
【結果と考察】
平成25年11月創刊、28年1月現在、75のレポートを配信、当事者からは共感、晴眼者からは心のバリアフリーにつながる読者コメントが全国から寄せられた。読者による口コミは、人と情報をつなぐかけはしとなり、全国の当事者・ボランティアグループにてレポートは転載された。28年1月現在の読者登録数は1,005件、メーリングリスト転載協力6グループ450件、合計約1,400件となった。情報につながる手段として、メールマガジンというツールの手軽さは有益であった。マイクロ色鉛筆カードにより、レポートは啓発のためのツールとなり、「読者以外にも情報を届ける」という活動の拡がりを得た。
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