ポスター活動
P-A-25
ロービジョン支援ホームページ更新調査報告
○西脇友紀、仲泊聡、清水朋美、林知茂
国立障害者リハビリテーションセンター病院
【目的】
全国に多数の視覚リハビリテーション関連施設が存在するが、どこでどのような施設が何をしているか点在している情報を一括して把握することは難しい。また同じ点字図書館という名称であっても対応内容が異なる場合もあり、名称のみからでは対応内容が不明確な場合がある。そこで仲泊らは対応内容毎に各地域の施設が一覧できるロービジョン支援ホームページ(以下、HP)を2013年に開設した。今回、HPの更新にあたり全国の視覚リハビリテーション関連施設を対象にHPへの情報掲載可能な支援項目について調査を行ったので報告する。
【対象と方法】
2015年11月、全国の視覚リハビリテーション関連の202施設を対象に、点字、パソコン、歩行訓練など27の支援項目のうち本HPに掲載可能な項目について問う回答用紙を郵送または電子メールで送付しFAXまたはメールで回答を求めた。結果を1)支援項目別、2)「点字図書館」における支援項目別、3)現在掲載中のリストと合わせた施設数を都道府県別に集計した。
【結果】
回答率は58%であった。
1)最多支援項目は点字で94(80%)、次いでパソコン62(53%)、歩行訓練57(50%)、日常生活動作訓練52(44%)であった。
2)回答した117施設のうち「点字図書館(類似呼称含む)」は39施設で、最多支援項目は点字34(87%)、次いでパソコン17(44%)、視覚支援の情報提供14(36%)、歩行訓練10(26%)であった。一方、点字の項目のみ回答した施設は9(23%)であった。
3)都道府県別での施設数は、多い順に東京23、神奈川9、北海道8、埼玉7、大阪7、一方、未掲載地域は1県、1施設のみが23県であった。
【考察】
各施設で対応内容が異なり地域格差がみられた。今後、さらなる情報収集が必要である。
<参照>ロービジョン支援HP:http://www.shikakuriha.net/
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