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ポスター活動
P-A-32
薬局における視覚障害者向け生活便利品の情報提供について

○石川優子(1)、小澤恵子(1)、松久充子(2)、夏井あつ子(1)、加藤剛(1)
(1)株式会社アイドラッグ、(2)医療社団法人橘桜会さくら眼科

視覚障害者が使うことにより少しでも自立した生活を送ることができる便利な道具(生活便利品)が色々販売されている。手軽に購入できるものでは音声時計、縁があるまな板、黒いしゃもじにお椀など。また、拡大読書器、防災グッズなど高額で専門家の指導が必要なものもある。中でも障害者手帳を持っている人は補助対象の機器を購入することができるが、市役所への申請はかなりの手間がかかる。このように生活便利品は数多くあるが、必要な人に情報を伝える手段があまりなく、どこに行ったら買えるのか、欲しいものを購入するのにたらい回しにされたことを聞き、眼科に隣接している弊社薬局内に視覚障害者向け便利品が紹介できる薬局として展示販売することにした。しかし、最初は薬局側の展示物の十分な情報提供が眼科にされておらず、また、眼科にあるものも把握できていなかった。眼科医に相談したところ幸いなことに眼科勤務の認定視能訓練士、盲学校の元教員など複数配置されており、その方達から研修をしていただくことが可能となった。専門家の説明を聞き、知識をもって商品説明にあたれること、また、専門家の指導や選択が必要な機器は、眼科の専門家につなげる。このような連携ができることにより遠くへ行かなくても購入ができ、継続的な指導も安心して受けられるシステムの構築を検討した。眼科医が単に目だけ治療すると言った考えではなく、その人の日常生活まで配慮した提供をされているから生活便利品も生かされるのではないかと思う。視覚障害者の生活に役立つ便利品を含め、温かいアドバイスができる薬局と眼科と情報共有、連携することにより、視覚障害者の生活に貢献することが薬局の今後の役割として活動したい。

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