ポスター活動
P-A-34
川崎市視覚障害者情報文化センターの貸出業務について
○岩渕百世、庄司尚子
川崎市視覚障害者情報文化センター
【はじめに】
川崎市視覚障害者情報文化センターは2014年4月から日本点字図書館が指定管理となり開設。主な業務は(1)利用者サービス、(2)利用者支援サービス、(3)用具販売である。今回、(1)利用者サービスの中より、貸出業務の活動を報告する。
【事業について】
(1)利用者
2015年時点での利用登録者数は約380人。年齢別でみると70歳以上の登録者が一番多く、170人で全体の45%を占めている。逆に10代~20代の登録者は10人となっている。
(2)貸出
昨年12月の集計では録音図書が1200タイトル、点字図書が20タイトルであった。
(3)情報提供
どのような図書・雑誌が点字、デイジー図書になっているのかを調査するレファレンス業務を行っている。図書以外の問い合わせも多く、様々な情報を提供している。その他、イベントや便利グッズの紹介、地域情報などを掲載した情報誌・メールマガジンなどを定期的に製作・発行している。
【センター全体での取り組み】
地域の方も含め多くの方にセンターの業務を理解していただくため、催し物を数多く行っている。年2回のコンサート、毎月のDVD映画体験上映会、毎年の防災訓練、隔月の歴史的音源を聞く会など、さまざまな企画に取り組んでいる。
【現況】
・サピエという情報ネットワークの普及で、視覚障害者自身がデータをダウンロードするなどして、読書を楽しむことも増えてきている。
・開設当初より「シネマデイジー」の貸出を行っている。
・認知向上のため、「出前センター」を役所のエントランスにて業務案内などを行った。
※利用者数は開設当時の320人から60人増加している。
【課題】
利用者の年齢層は約8割が50代以上となっている。若年層への利用を広げるためには新たな広報が必要かと思われる。歩行やパソコン訓練を行っており、連携して図書の利用登録・貸出増加へと結びつけらるような取り組みをしていきたい。
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