2009年度視覚障害リハビリテーション協会事業報告
1 研究発表大会
第18回視覚障害リハビリテーション研究発表大会(高知大会)を2009年9月26日(土)・27日(日)高知県福祉交流ブラザにおいて開催した。
今大会から、地域で実行委員会を組織して、運営を開催地に完全に任せる形を取った。詳しくは、「高知大会報告書」を参照
2 通常総会と臨時総会
通常総会 2009年9月26日(土)第18回研究発表大会時に開催した。
通常議題の他に、検討中の規約改正骨子の説明を行って、意見交換を行った。
臨時総会開催
新会則の審議のために、2010年2月27日(土)国立障害者リハビリテーション学院講堂にて臨時総会を開催し、新会則の承認を得た。
なお、臨時総会に合わせ、下記研修会を行った。
研修会テーマ 「視覚障害者支援史−視覚障害リハ協会の発足−」
講師 坂本洋一氏(和洋女子大学教授)
3 ロービジョン学会からの依頼文について
ロービジョン学会からの依頼文(ロービジョンケアの保険点数化の賛同について)を検討するために、検討委員会を立ち上げた。
古橋委員長 委員(佐渡 仲泊 オブザーバー三役)
メールでの協議を重ねて、5月30日付けでロービジョン学会に回答を送付、その回答内容を通常総会に報告し、役割を終えて解散した。
4 情報ネットワーク事業
協会のホームページのリニューアル、会員へのよりスムーズな情報提供のあり方については、事務局改善委員会による会員へのアンケート調査などを実施したが、ホームページ、メーリングリストなどは、従来の形で運営を行った。
5 協会改革の方向性と各委員会活動報告
旧三役の任期が満了し、新体制となった2009年度は、その新三役が立候補の趣旨に掲げた、「リハ協会の改革」を実現するための基礎固めの年と位置づけ、組織の立て直しと充実を目指して、2009年度事業計画に基づき下記の活動を行った。
(1)2009年4月は、旧規約に従い、三役で協議しながら役員選出を行った。
役員は、連合体に相応しく、医療・教育・福祉の各分野から協会の運営に熱意のある方をお願いした。その結果、総数29名となった。
(2) 三役間の話し合いのため、メーリングリスト設置した。
(3) 協会の組織体制の立て直しを今年度の重点課題とし、事業計画に基づき委員会を設置し、協会の運営を行った。
設置した委員会は、以下の通りである。各委員会とも三役がオブザーバー参加
●事務局改革委員会
前川委員長 委員(久保 原田 寺田 福井)
●規約改正検討委員会
氏間委員長 委員(園 安藤 岡田 金平 中村)
●資格検討委員会
小林委員長 委員(清水 田邊 永井和子 野口 古橋 堀内 良久 山本)
●論文集編集委員会
小田委員長 委員(田中雅介 田中恵津子 川嶋 永井伸行 渡辺)
●新規事業検討委員会
和田委員長 委員(新井 阿曽沼 佐渡 仲泊 飯塚 中村)
各委員会の具体的活動については、以下に委員会報告を行う。
★事務局改革委員会事業報告
1.来年度の事務局の移転先の候補と選定について
1年をかけて移転準備を進めて、2010年3月31日をもちまして、栃木県宇都宮市の東日本盲導犬協会の事務局を閉鎖して、静岡県浜松市のウイズ蜆塚へ事務局を移転して、業務の引き継ぎをおこないました。
2.移転を見据えた事務局の運営の改革と現事務局での試行を含めた運営について
2009年度の事務局の作業について、非会員を事務員として雇用して体制の試行をしながら、実務を遂行しました。事務局を請負う機関及び所属する会員に対しての負担軽減と事務能力の向上に関して効果があり、2010年度以降の新事務局での作業の進め方の土台をつくり、事務作業のマニュアルと整備に貢献ができたのではないかと考えています。
3.リハ協事務局とリハ大会事務局のすみわけについて
両者の作業と会計の区別を一層明確にして、大会備品の在庫をリハ協事務局が一切抱えることがなくなるようにしました。これにより、荷物の郵送代や在庫備品管理作業などの大幅な削減に努め、リハ協会事務局の作業量の軽減と大会事務局のフットワークの向上に貢献できる素地をつくることに成功したと思います。
また、相乗効果として、在庫備品の大幅な削減になりましたので、これまでのような事務局設置に要するスペースやロッカー等の用意の必要が殆どなくなりました。
4.事務局(東日本盲導犬協会、一部関西盲導犬協会)が抱える在庫備品についての調査
高知大会会場で開催されました総会の議事で提出いたしました本会在庫備品について、栃木にあった不要在庫を焼却処分をしました。東日本盲導犬協会の倉庫を間借りして相当のスペースを占有していた荷物を一掃したことで、ウイズ蜆塚への移転交渉の成功の要因のひとつにもなりました。なお、関西盲導犬協会に一部備品が残りますが、2010年度に廃棄処分することの連絡調整ができています。
5.事務の集約について
仙台、栃木、京都などに分散されていた事務局作業にかかる様々な物品、文書、会計について事務局への集約作業をおこないました。年度をまたいだものもありますが、事務局移転に際しての一元化に一定の結果をもつことができたと思います。
6.郵便振替口座の住所変更の手続きについて
会費納入に使用している郵便振替口座の開設時に明記した本会の事務局が、現在は実在しない住所のままで栃木に事務局が移転しているという2重の問題がありました。
蜆塚への事務局移転と並行して進めなければならない課題でしたが、今回新会則の中に蜆塚の事務局住所を明記させたことで、固定的事務局所在地として変更手続きが可能な状態にすることができました。
7.会計処理について
会計処理について、会計ソフトの導入をすることで貸借対照表、損益計算書等、年度ごとの会計処理が円滑且つ、よりいっそうの明確化ができるようにしました。
会計簿記の知識が必要になりますので、事務局に相当の知識を要しますが導入は成功しており、2009年度の決算報告から導入をすることができています。
8.年会費未納の処理について
年会費の未納分データの信用性について、振替用紙の整理をして、主に2005,2006、2007、2008年度について全調査を実施しました。その結果、振込がされていたにも関わらず未納扱いになっているなどの件数が相当数に及び、これの解決に相当の労力を要することになりましたが、そのほとんどについては解決をすることができました。
9.事務分掌について
事務局を受ける機関、そこに所属する本会会員、雇用する事務員(非会員)の分掌に関しての試行をしました。作業実務に関してを雇用する事務員にお願いすることで、事務局作業を円滑に進め、負担軽減できるための準備をしました。東日本盲導犬協会での1年間の試行内容を蜆塚に引き継ぐことに加え、新会則でも事務局長、会計、事務職員の明記がされたことで役割の分担分掌が明確化されました(東日本盲導犬協会の会員各位、事務職員には、準備作業も伴い結果として負担増の部分もありましたので、感謝の一言です。)
10.PCレンタル開始
事務局作業に、これまで個人のPCを使う等の負担をお願いしていた現状や、協会でPCを購入しても数年でOSが古くなるために使えなくなるなどの課題がありましたが、PCレンタルを開始することで試行的に解決を図りました。なお、書類等の保存に関してはレンタルPC本体ではなく、外部記憶装置を使用することにしています。
11.携帯電話の使用
事務局移転も見据え、また、通信費用の軽減も目標に事務局の代表電話として携帯電話の試行的使用を開始しました。2009年度は東日本盲導犬協会に専用回線が設けられていましたので、これを使用していましたが2010年度からは携帯電話番号を代表番号として対応をすることとなります。また、これにより平素の各位との連絡にfaxの使用がなくなります。
12.文書発送の労力の軽減
事務局からの会員各位への文書発送に関して大会事務局と連携して同時発送したり、論文集に関して業者依頼をすることで、一時的にも事務局に大量の論文集を抱え込まないことで、労力の軽減と郵送代の削減に努力をしました。論文集委員会の皆様に随分尽力いただきました。
13.5に関連して、現在の事務局の会計処理にかかる、銀行口座と小口現金の事務局への一元化を図りました。
これまでの事務局移転の際、既に開設された以前の口座の銀行の支所が事務局近辺にないことから、移転時に最寄りの銀行口座を開設した際に、法人会員などへの移転引き継ぎ連絡のタイムラグに対応するために口座が複数のままになっていて、現在使用されていない通帳口座の残金を現在使用している口座に一括一元化し、また、本会事業推進にあたり、ボランタリーに作業分担していた中で分散化されいた小口現金も、今回把握分をすべて事務局に一元化をいたしました。
14.課題として
事務局の事務能力は、まだ脆弱なところがあり、この状態は移転の引き継ぎも含めてまだ続くものと思われますので、継続的に支援をしつつ体制強化を図る必要があります。また、新会則に基づいて役員改選などにかかる新たな事務作業が想定されますので、役員各位との連絡を密にして、これを円滑に進めていく必要があります。
★規約改正検討委員会事業報告
2009年5月21日〜5月31日 理事会MLにて前規約改正に対する意見募集
2009年6月1日〜8月6日 規約検討委員会MLにて章別に審議
理事会MLにて規約検討委員会からの提案により章別に審議
2009年8月7日〜9月25日 理事会MLにて新会則について審議後、承認
2009年9月25日 理事会承認
2009年9月26日 総会にて、新会則の概要に関する趣旨説明
2009年10月1日〜10月22日 総会時の会員の要望を勘案して再度理事会MLにて検討
2009年11月10日〜2009年12月25日 会員からの新会則案に対する意見募集
2009年12月26日 臨時総会の案内と新会則案に対する賛否の確認及び委任状をメールと封書にて全会員に送付
2010年1月31日 委任状等の締め切り
2010年2月27日 臨時総会にて新会則を審議・承認
2010年4月1日 視覚障害リハビリテーション協会会則施行
★資格制度検討委員会事業報告
1 メーリングリストを立ち上げ、以下の点について議論を行った
(1) リハ協における資格化への活動実績について
(2) 活動実績を踏まえた上での問題点の整理
(3) 視覚障害生活訓練指導員に求められる能力と必要となる知識および技術について
(4) その他
2 「視覚障害生活訓練専門職現況調査」を実施(7月〜8月)
日本ライトハウス養成部および国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科(旧課程を含む)の養成過程修了者に対して、現在の就労状況および就労意識、当該専門職に対する考え等に関する調査を行い、その結果を分析することを通じて、専門職としての専門性の担保や資質向上、労働環境の整備や待遇改善、人材確保等についての見当を進めることを目的として実施した。
調査結果はリハ協ホームページにて公開
3 委員会の実施
2回の委員会を実施した。
第1回 7月17日(金)15時30分〜16時30分 於 ホテルノースイン札幌小会議室
参加者:検討委員4名およびオブザーバー3名
内容:訓練士の全国組織の立ち上げについて
第2回(役員会と合同) 9月25日(金)20時〜21時 於高知県立ふくし交流プラザ5F研修室
参加者:検討委員7名 役員19名
内容:別添議事録参照
4 シンポジウムの実施
第18回視覚障害リハビリテーション研究発表大会において「視覚障害リハ訓練専門職と資格問題」についてシンポジウムを行った。
★論文集編集委員会事業報告
論文集委員会の目的は、大会論文集の編集実務と、視覚障害リハビリテーション協会が長く休刊したままになっている研究雑誌(紀要)の復刊である。
委員(敬称略五十音順):小田浩一、川嶋英嗣、田中恵津子、田中雅之、永井伸幸、渡辺哲也
1. 2009年度事業報告
2009年度開催の第18回大会の論文集を編集、発行した。32本の論文が投稿され、154頁と充実したものになった。2010年6月会費納入状況などを新たに確認した後の会員リストを使って会員に配布された。
★新規事業検討委員会報告
2009年度の定期総会において新規事業検討委員会の設置が承認された。目的は本協会が視覚障害リハビリテーションを担う魅力ある協会となるための新規事業の検討である。
委員(敬称略五十音順):阿曽沼 早苗、新井 千賀子、飯塚 潤一、佐渡 一成、
仲泊 聡、中村 透、和田 浩一
1 2009年度事業報告
1月27日に新規事業検討委員会のMLを開設して検討を行う。三役にもオブザーバーとしてMLに参加してもらっている。
2月27日に新規事業検討委員会をリハ学院で持ち、基本方針及び委員の役割分担を決めた。
<新規事業検討委員会の基本方針>
(1)会員のニーズに応じた事業を優先的にとりくみ充実させる。
(2)新規事業の方向性と基本路線をうちだし、次期役員体制に引き継げる体制作りを目指す。
(3)協会の活性化と会員相互の連携を促すために、地域ブロックごとの活動を奨励するような事業を検討する