<視リハ協だより 2002年度第1号>
=第11回視覚障害リハビリテーション研究発表大会速報!=
去る6月15日(土)・16日(日)の2日間、横浜市上大岡の「ウイリング横浜」を会場に「第11回視覚障害リハビリテーション研究発表大会」が、「福祉機器展示会」と併せて開催されました。「研究発表大会」の参加者は210余名、「福祉機器展示会」来訪者は延べ603名でした。
今年は両日にわたり口頭発表16題、ポスター発表17題の発表が、そして6つのワークショップが催されました。15日の午後には「第11回視覚障害リハビリテーション協会総会」が行われ、各報告・計画と決算・予算が承認されております。また、原田会長から今年度中の事務局移転の予定に関する重要な報告がありました。
15日夜の懇親会には約80名が参加され、会員間の熱心な議論や親睦が各テーブルで見られました。
なお、「口頭発表」と「ポスター発表」については「第11回視覚障害リハビリテーション研究発表大会論文集」を、「第11回視覚障害リハビリテーション協会総会」・各ワークショップ・「福祉機器展示会」については、下記の報告をそれぞれ御参照下さい。
I 定期総会報告
第11回視覚障害リハビリテーション協会総会は次のような内容で進行しました
1 会長挨拶
当協会は視覚障害リハに携わる人たち相互の情報交換の場であり、会員相互が強く結ばれる必要があること、会員による自主的な事業展開の中で互いに共有できるものが少なかったこと、会費の納入率が低いこと、事務局移転を含めた事務局体制の強化を検討していること、リハ活動が活発になるように役員も努力し会員の協力もお願いしたいという挨拶がありました。
2 議長選出
議長には国立身体障害者リハビリテーションセンター中西勉氏が、書記には日本ライトハウス服部純子氏と鳥取県立盲学校の本岡佐知子氏が指名されました。
3 定足数の確認
委任状提出者125名、総会出席者76名、合計201名で過半数189名(昨年度会費納入者377名)を超えており、規約に則って総会の成立が確認されました。
4 議案
第1号議案(2001年度事業報告)
名簿に関して、会員相互の連絡にのみ使用し他者に流用しないよう確認。
第2号議案(2001年度決算報告)並びに会計監査報告
拍手により承認。
第3号議案(2002年度事業計画案)並びに第4号議案(2002年度予算案)
質疑応答が一件あったほか、拍手により承認。
Q:予算案支出の部、事務局費の通信費と会議費がアップとなっているが具体的に何をするためですか。
A:通信費は名簿の発送費、会議費は電子メールによる役員間の連絡ではなかなか意志疎通が図れないこと、事務局移転のこともあるので2001年度より増やす必要があるためです。
5 フロアから
リハビリテーションの場にいかに中途失明者本人を導いていくかが非常に難しいことなので、リハ関係者が医療分野と交流し、また協会が医療を導いていってほしい旨の要望がフロアから発言されました。原田会長より、重要性は認識しているが、大きな会をつくって上から下ろしていくのは難しく、地域でリハ関係者が連携してほしいとの説明がありました。それに対して発言者からも、広島で行動を起こしていこうと計画しているものの、行政に対する発言力が弱い。しかし、当事者としての努力を続けていきたいとの弁がありました。会長からは高知県の例(口頭発表)を参考にしてみてはどうかという回答がありました。
6 議長解任
引き続き副会長より閉会の挨拶。今年度の定期総会は幕を閉じました。
(文責:加瀬満代)
U ワークショップ報告
V 福祉機器展示会報告
今年度も研究発表大会と併行して、会員および一般の来場者に対して最新の機器の情報提供を目的とした福祉機器展示会を開催しました。一般来場者向けには、各種メーリングリストやラジオを通じて案内しました。
今回の出展企業数は過去最高の34社でした。また、新商品も多く、大勢の関心を呼びました。2日間で延べ603名(15日:359名、16日:244名)の来場者を記録し、所期の目的は十分に達成できたのではないでしょうか。 (文責:園 順一)
W アンケートから
以下は、ワークショップを除く各プログラムに関するアンケートの結果です。
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第11回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 アンケート結果 (n=56) |
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口頭発表 |
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ポスター発表 |
|
機器展示会 |
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大会全体 |
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選択肢 |
人数(名) |
割合 |
人数(名) |
割合 |
人数(名) |
割合 |
人数(名) |
割合 |
|
大変よかった |
7 |
12.5% |
8 |
14.3% |
11 |
19.6% |
8 |
14.3% |
|
よかった |
28 |
50.0% |
30 |
53.6% |
28 |
50.0% |
33 |
58.9% |
|
まあまあ |
19 |
33.9% |
16 |
28.6% |
15 |
26.8% |
14 |
25.0% |
|
よくなかった |
0 |
0.0% |
2 |
3.6% |
0 |
0.0% |
0 |
0.0% |
|
その他 |
1 |
1.8% |
0 |
0.0% |
0 |
0.0% |
0 |
0.0% |
|
無回答 |
1 |
1.8% |
0 |
0.0% |
1 |
1.8% |
1 |
1.8% |
|
見ていない |
- |
- |
- |
- |
1 |
1.8% |
- |
- |
自由筆記欄からいくつか紹介します。
「視覚リハに関して多岐に渡る研究の成果、また研究者自身に触れることができ、たいへん勉強になりました。ただ、発表には専門用語が多用されており、理解しにくい人もおられたのではないかと思います。プロジェクタを利用しての発表の際も、これ、ここなどの指示語が目立ちましたので、視覚障害者にも分かりやすいよう、具体的な名称を使って説明されると良いと思いました」
「同じような内容のワークショップが同時に行われていますが、できれば別々にして欲しいです」
「ワークショップのように気軽に発言でき、意見、情報の交換が活発にできる場もあり、面白く感じた。これが実務的なものになっていくと思う」
「地域交流も含めて、日本各地で大会を開催して欲しい」
「いろいろな職業の方がいるので、もっといろいろな話を討論できる場を作ってもらえたらと思います。機器展について場所をもう少し広くとってほしい。視覚障害の方がみえているので特に気をつかってほしい面がありました。ワークショップも多様にして、少人数制でやられるともっといろいろな話ができるのではないでしょうか。障害者の方も多く参加されているので、ぜひその方たちの意見を聞ける場も作ってもらいたいと思います。これほど多様な方々が所属されている会はほとんどないのでもっと協会としてアピールをしてほしいと思います。また、交流の機会も地域別などでとれるようにお願いしたいと思います」
「参加者の中に若い顔触れも多く、楽しみです。様々な発表と情報交換がなされる毎回の大会に参加させていただいて8年、ふと我に返ると、現場はただただ何も変わらない、望ましい進展のない我が業界の肩身の狭さであるのかなと思います。指導員も多方面にわたる知識を習得しレベルを上げ、加えて他の職種の方々に認めてもらえるために、もっと現実的な交流、意見交換(例 PT、OTとの交流、講演会など)の場作りを望みます」
X 編集後記
総会ならびに研究発表大会ありがとうございました。ここに大会速報をお送りいたします。
大会後に、「参加してよかった」という感想をいくつかお聞かせいただきました。すべてが変化の渦中です。ひとりは辛いし厳しいです。視覚リハに携わる者にとって、協会活動は大きな、かけがえのない財産です。これを、皆さんからいただいた元気で、今後とも守り、育てていきたいと思います。
役員一同は、たくさんの課題解決に向けて、新たなスタートを切りました。御指導御協力をお願いするとともに、会員皆様の益々の御健勝と御活躍をお祈り申し上げます。 (原田 良實)