「特別講演」について
第20回視覚障害リハビリテーション研究発表大会in九州
事務局 永井和子
今回の特別講演は、大会テーマ「みんなでつくろう安心な暮らし」の基、「長崎ならでは」「島原ならでは」の話を地元の方にしていただこうと考えました。
特別講演1
「鳴り響け長崎の鐘」 講師 矢嶋良一さん
矢嶋さんは、南島原市有家町出身で、「長崎盲ろう者友の会あかり」の会員、長崎県高齢者退職者問題連絡会会長、原水爆禁止長崎県民会議副会長と、幅広い分野で活躍中です。
1979年3月、矢嶋さんが提案された「反核9の日座り込み行動」は、今では広く市民運動へと展開し、毎月9日には長崎平和公園の平和記念像の前に多くの市民が静かに座っています。「平和」を誓って。
また、外国へ「平和の鐘を送ろう」の運動も提案され、継続されています。
このように地道な平和活動を長年続けてこられた方のお話は深いものがあると思います。
特別講演2
「安心安全な暮らしを追い求めて−普賢岳噴火災害に学ぶ−」 講師 本田利峰さん
本田さんは現在、普賢学園(知的障害者施設)の園長をされています。
「地域のニーズに沿うような仕事をしていく」という本田さん他スタッフの考えは、デイサービス部門への初めての盲ろう者の受け入れもごく自然に決定しました。
本田さんと初めてお話しした時、真の福祉を感じました。障害者と生活を共にしてきて30年余り、その間には雲仙普賢岳噴火災害もありました。あの大災害をどのようにして乗り越えてこられたのかを伺いたいと思います。
矢嶋さん、本田さんのお二人に特別講演の講師をお願いした後、東日本大震災が起きました。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げますと共に、お亡くなりになられた方々やご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。一日も早い復旧復興を心より願っています。
その復旧復興に向け、お二人のお話から、きっと何らかのヒントが得られることでしょう。そして今の日本を元気にすることでしょう。
私たちはややもすると自分の専門のみの学びになってしまうのではないでしょうか。
世界が平和で安心して生活できなければ、視覚障害リハビリテーションは行えません。ここらで少し立ち止まり、水がきれいでおいしい島原の地で、ゆったりとした時間を過ごし、「安心な暮らし」について、じっくり考えてみませんか。